No.53新着 小学館と週刊少年サンデー 学習雑誌から出発した出版社の漫画誌
小学館は1922年に相賀武夫が創設した、小学生向けの学年別学習雑誌から出発した出版社である。1959年に少年サンデーを創刊し、のちにビッグコミックやコロコロコミックなど世代別の漫画誌を増やしていった。2026年春の週刊少年サンデーの紙の印刷証明付き部数は、3期とも12万部である。
本文と出典
あらまし
小学館の公式サイトの沿革によると、1922年8月8日に相賀武夫が小学館を創設し、『小学五年生』『小学六年生』を創刊した。小学生向けの学年別の学習雑誌が、出発点である。1945年に株式会社小学館が設立され、1955年に小学館漫画賞を創設した。
漫画の週刊誌では、1959年に『少年サンデー』を創刊した。沿革ページはこの誌名で記すが、報道や国立国会図書館の書誌では『週刊少年サンデー』と書かれる。オリコンの記事は、1959年3月17日に創刊されたと伝える。日本雑誌協会の公表では、2026年4月から6月の印刷証明付き部数は平均12万部である。
主なできごと
・1922年 相賀武夫、小学館を創設。『小学五年生』『小学六年生』創刊
・1945年 株式会社小学館設立
・1955年 小学館漫画賞創設
・1959年 『少年サンデー』創刊
・1965年 「オバQ」ブーム
・1968年 『ビッグコミック』『少女コミック』創刊
・1974年 『ビッグコミックオリジナル』創刊
・1977年 『コロコロコミック』『ちゃお』創刊
・1980年 『ビッグコミックスピリッツ』創刊
・1987年 『ヤングサンデー』創刊(1995年に週刊化)
・2000年 『サンデーGX』創刊
・2009年 『ゲッサン』創刊
・2024年 『名探偵コナン』連載30周年
・2025年 『小学一年生』創刊100周年
学習雑誌から漫画誌へ
小学館の沿革は、1920年代から学年別の学習雑誌を次々に創刊し、全集や辞典、図鑑を刊行してきた歩みを並べる。漫画の項目は、1955年の小学館漫画賞の創設あたりから現れ、1959年の『少年サンデー』創刊につながる。集英社が娯楽雑誌の会社として準備された経緯と比べると、小学館は学習の出版が先にあり、そこに漫画が加わったことが、沿革の並びから読み取れる。
週刊少年サンデーの創刊
オリコンの記事によると、1959年3月17日に創刊された『週刊少年サンデー』の「サンデー」は、読んだ人が日曜日のように楽しい気持ちになれるようにとの意味を込めたもので、初代編集長が名付け親である。創刊号には手塚治虫の『スリル博士』と藤子不二雄の『海の王子』が載り、表紙は読売巨人軍の長嶋茂雄が飾った。
同記事は、その後の作品として、赤塚不二夫『おそ松くん』(1962年)、藤子不二雄『オバケのQ太郎』(1964年)、高橋留美子『うる星やつら』(1978年)、あだち充『タッチ』(1981年)、青山剛昌『名探偵コナン』(1994年)などを挙げる。小学館の沿革も、1965年に「オバQ」ブーム、2021年に『名探偵コナン』100巻到達を記している。
世代別に増えた漫画誌
沿革の創刊の項を見ると、1968年の『ビッグコミック』『少女コミック』、1977年の『コロコロコミック』『ちゃお』、1980年の『ビッグコミックスピリッツ』のように、読者の年齢と性別に合わせて誌を増やしている。『ヤングサンデー』は1987年に創刊され、1995年に週刊誌になった。サンデーの名を冠した雑誌は、その後も『サンデーGX』(2000年)、『ゲッサン』(2009年)と続く。
電子の面では、日本経済新聞が、小学館の『サンデーうぇぶり』を、集英社の『少年ジャンプ+』、講談社の『マガポケ』と並ぶ電子コミックのサービスとして挙げている。
部数をどう読むか
日本雑誌協会が公表する印刷証明付き部数では、『週刊少年サンデー』は2025年10月から12月、2026年1月から3月、2026年4月から6月の3期とも12万部である。これは3か月ごとの平均で、紙の雑誌の部数であり、電子の読者は入っていない。創刊後の最高部数については、小学館の公式の資料で確かめられなかったため、書かない。他誌の最高値との比較も、条件がそろっていないので避ける。
評価の分かれる点
創刊日や創刊号の位置づけは、報道や資料によって細部が違う。小学館の沿革は誌名を『少年サンデー』と記し、報道や国立国会図書館は『週刊少年サンデー』と書くため、この記事では引用元の表記に従った。また、サンデーとマガジンの競争の経緯は、手元の資料では創刊日の調整まで確かめられていない。
くらさんの考察
小学館の沿革で2009年の『ゲッサン』まで漫画誌の創刊が続くことから、同社は1959年以降も、読者の年齢や趣味に合わせて雑誌を細かく分け続けてきたと考えられる。ただし、雑誌を増やした理由は沿革には書かれておらず、推測にとどまる。
『週刊少年サンデー』の紙の部数は、2026年に12万部である。雑誌から電子へ重心が移ってきたかどうかは、73で数字をもとに見る。
ジージへの問いかけ
1959年のサンデー創刊のころ、読売巨人軍の長嶋茂雄が表紙だったと報じられています。当時の野球ブームと、少年雑誌の関係を覚えていますか。
『オバケのQ太郎』や『おそ松くん』のような作品を、雑誌かテレビかのどちらで先に知りましたか。
『小学一年生』のような学年別の学習雑誌は、ジージが子どものころ、読んだことがありましたか。
出典
・小学館 沿革・歴史(小学館公式) https://www.shogakukan.co.jp/company/history
・オリコンニュース『週刊少年サンデー』今年3月創刊60周年 https://www.oricon.co.jp/news/2126745/full/
・日本雑誌協会 印刷証明付部数 週刊少年サンデー https://www.j-magazine.or.jp/user/printed2/mag/251
・国立国会図書館サーチ 週刊少年サンデー https://ndlsearch.ndl.go.jp/en/books/R100000002-I000000010766
・日本経済新聞「週刊少年ジャンプ」、紙部数が初の100万部割れ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC060GU0W6A800C2000000/
動画
・小学館100周年特別ムービー(本編)(SHOGAKUKANch)https://www.youtube.com/watch?v=DUssRaAsFb4
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