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No.84新着 ベルサイユのばら(集英社・1972年) 少女漫画で歴史ものを成り立たせた作品

池田理代子の『ベルサイユのばら』は、1972年に集英社の『週刊マーガレット』で連載が始まった歴史漫画である。フランス革命の時代を舞台にし、宝塚歌劇とテレビアニメで広く知られた。連載のいきさつと、のちへの広がりを、事典と展覧会の記録で整理する。

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登録日時
2026年11月1日 06:19
出典を確かめた日
2026年11月1日
分野
名作を読む
立場
事実・データ
タグ
少女漫画新着歴史・時代新着集英社新着女性漫画家新着アニメ化・映像化新着海外とのつながり新着
作品・人物
ベルサイユのばら、池田理代子、週刊マーガレット、宝塚歌劇団、集英社
資料の種類
事典・概説
年代
1972年、1970年代

本文と出典

あらまし

『ベルサイユのばら』は、池田理代子が集英社の少女漫画誌『週刊マーガレット』に連載した歴史漫画である。
連載は1972年から1973年にかけて行われた。
事典は『週刊マーガレット』の1972年第21号から1973年第53号と記す。展覧会の報告は、1972年4月から1973年12月と書く。
単行本は、集英社のマーガレットコミックスで全10巻とされる。
舞台は、フランス革命の時代である。
実在の王妃マリー・アントワネットと貴公子フェルゼンに加え、架空の人物として、男装の麗人の貴族オスカルと、その従者アンドレが恋と革命の物語を織りなす、と共同通信の用語解説は紹介している。

主なできごと

・1972年 『週刊マーガレット』で連載が始まる。作者は当時24歳
・1973年 連載が終わる
・1974年 宝塚歌劇団が宝塚大劇場で初演(月組)
・1976年 宝塚のシリーズが、菊田一夫演劇賞の特別賞を受ける
・1979年 実写映画が公開される。同じ年の10月から日本テレビ系でテレビアニメの放送が始まる
・2012年、2022年 連載開始40周年、50周年の展覧会が開かれる

連載のいきさつ

展覧会の報告によると、池田理代子は高校生のときに読んだ伝記『マリー・アントワネット』に感銘を受け、いつか作品にしたいと考えていた。
それが形になったのが、24歳のときの連載である。
報告は、この作品が当時の常識を覆したと述べる。
少女漫画で歴史ものは当たらないとされていた時期に、フランス革命を背景にした大きな歴史ドラマが大きな流行を生んだ、という説明である。
ここは展覧会側の整理であり、当時の編集部や読者の反応を直接確かめた資料ではない。
また、報告は、連載中に画の筆致が変わっていくことにも触れている。
作者が、もっと思い通りに描きたいと、さらに高い水準を目指していたと説明している。

広がり方

最初の大きな広がりは、舞台とアニメである。
宝塚歌劇団は1974年に宝塚大劇場で月組が初演した。脚本は植田紳爾である。
その後も何度も再演され、続編にあたる演目も作られた。2008年からは、作者が新しく書き下ろした『外伝ベルサイユのばら』も全国ツアーで上演されている、と辞典は記している。
テレビアニメは、1979年10月から1980年9月まで日本テレビ系で放送された。制作は東京ムービー新社(現在のトムス・エンタテインメント)である。
海外でも翻訳が出版され、フランスやイタリアでも愛されていると、共同通信の解説は述べる。

なぜ受けたのか

資料から確かめられるのは、背景が二つあることである。
一つは、読者が実在の人物と架空の人物の両方を通して、歴史上の大きな出来事を恋愛物語として読めたことである。共同通信の解説は、実在の王妃と架空の貴族が織りなす恋を描いたと説明している。
もう一つは、作者が若くして、長年温めた題材をそのまま作品にしたことである。展覧会の報告は、高校時代に読んだ伝記への感銘が出発点だったと述べる。
どちらの要素が当時の読者に強く働いたかは、読者調査などの資料を開いていないため、断定できない。

なぜ今も語られるのか

作品の人気は、連載が終わってからも途切れていない。
2012年には福岡県立美術館で40周年の展覧会が、2022年には東京で50周年の展覧会が開かれた。
こうした展覧会が、世代を超えて開かれてきたこと自体が、作品が長く参照されていることの表れだと思われる。

評価の分かれる点

単行本の累計部数は、今回開いて確かめた公式の資料では確認できなかったため、数字は書かない。
また、少女漫画で歴史ものが当たらないと言われていたという説明は、展覧会報告による整理であり、同時代の出版関係者の証言で確かめたものではない。
どの程度それが事実だったかは、断定できない。

くらさんの考察

連載、舞台、アニメ、実写映画と、一つの原作が複数の形で受け入れられていったことが、作品の知名度を支えたと考えられる。
同じ物語が、読む人、観る人の年齢や関心に合わせて、異なる入り口から届いた。
その結果、少女漫画の読者でない人にも、作品の名前が知られるようになった可能性がある。

ジージへの問いかけ

・宝塚の『ベルサイユのばら』を、舞台やテレビで見たことはありますか。
・ジージが若かったころ、少女漫画は男性にとってどんな存在でしたか。
・歴史を題材にした漫画で、特に印象に残っている作品はありますか。

出典

・コトバンク「ベルサイユのばら」(共同通信ニュース用語解説、デジタル大辞泉プラス) https://kotobank.jp/word/%E3%81%B9%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%84%E3%82%86%E3%81%AE%E3%81%B0%E3%82%89-3203367
・インターネットミュージアム「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展」 https://www.museum.or.jp/report/108843
・国立新美術館 アートコモンズ「40周年記念 ベルサイユのばら展」 https://www.nact.jp/artcommons/user/detail/34423

この記事を読んで浮かんだ疑問は、運営者ジージが漫画QAでくらさんに質問し、答えをそこに載せていきます。