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No.72新着 編集者の仕事と連載のしくみ 担当編集、打ち合わせ、連載会議

出版社の公式サイトと採用の記事から、担当編集の決まり方、作家との打ち合わせ、連載を決める会議の流れを確かめた。週刊少年マガジンは3話分のネームと作画見本を会議に出すとし、別冊マーガレットはネームを全員が読む会議で掲載作を決める。編集者の仕事には漫画以外の業務も多い。

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登録日時
2026年11月1日 06:19
出典を確かめた日
2026年11月1日
分野
漫画の作り方
立場
事実・データ
タグ
編集者新着漫画雑誌新着講談社新着集英社新着
作品・人物
週刊少年マガジン、別冊マーガレット、講談社、集英社、担当編集
資料の種類
本人・関係者の証言
年代
2026年

本文と出典

あらまし

漫画の連載がどう決まるかは、出版社の公式の案内で確かめられる範囲が限られる。この記事では、講談社の週刊少年マガジン編集部の新人向けサイトと、集英社の採用担当が公開した別冊マーガレット編集者の記事を主な資料にした。どちらも2026年の時点で読める公式の発信であり、各誌の方式がそのまま他誌に当てはまるとは限らない。

主な流れ

・作品を編集者に見てもらう(持ち込み、WEB持ち込み、新人賞)
・担当編集がつく
・担当と打ち合わせをしながらネームを直す
・ネームと作画見本を、連載会議などに出す
・連載が決まると準備に入る(連載準備金やアシスタントの手配)
・原稿ができたら入稿作業

担当編集はどう決まるか

週刊少年マガジン編集部の新人向けサイトは、作品を読んでもらう方法を、直接の持ち込み、WEB持ち込み、新人賞の3つとし、どれでも編集者に見てもらい、担当についてもらうことを勧めている。担当は、持ち込みの場合は電話に出た部員、漫画賞の場合は投稿後に電話をかけてきた部員が基本で、編集部員の指名は受け付けていない。賞に至らなくても担当がつく場合があるともいう。
WEB持ち込みは、デジタル原稿を送ると、編集者から5営業日以内にメールで返信が届くと案内されている。

打ち合わせと入稿の1日

同サイトに載る講談社の編集者の1日の紹介には、14時に新人作家と、新人賞や連載獲得に向けた打ち合わせをする例がある。長いと半日ほど、1つの展開について話し合うこともあるという。夜には入稿作業があり、セリフのサイズや書体を指定する。別の編集者の例では、連載作家との打ち合わせが長いと半日以上続くことも書かれている。
集英社の採用担当の記事は、別冊マーガレット編集部の新入社員が、20人ほどの作家を担当していると述べる。作家との打ち合わせでは、流行や好きなものの話から作家の興味を引き出し、キャラクター作りにつなげるという。一方で、読者ページ、次号予告、付録、SNS、懸賞など、業務時間の半分くらいは漫画を読まない仕事だとも書いている。

連載はどう決まるか

講談社の週刊少年マガジン編集部は、冒頭の数話分のネームと作画見本ができたら、連載会議に出して連載の可否を判断すると説明する。連載先は3つあり、決め方が違う。
週刊少年マガジンは、3話分のネームと作画見本数ページを常時受け付けて編集長に出し、編集長が読んで判断する。別冊少年マガジンは、2話分のネームと作画見本数ページを、別冊のチーフが最終的に判断する。マガジンポケットは、毎月10日ごろの締切で2話分のネームと作画見本を出し、編集部全員が読み、会議で決める。
集英社の記事では、別冊マーガレットの例として、作家からもらったネームを数回の打ち合わせで直し、締切までに提出する。編集部員全員が提出されたネームをすべて読み、会議で掲載作品を決める。この会議は「ネームコンペ会議」と呼ばれる。別冊マーガレットは月刊誌で、1か月単位で動くという。

連載が決まったあとの支え

週刊少年マガジンの新人向けサイトによると、過去に単行本を出したことのない人の連載が決まった場合、編集部は連載準備金を払う。引っ越しやアシスタントの給料、当面の生活の資金に充てられる。アシスタントの希望者は、サイトから登録すると、紹介できる仕事場があれば編集部員から連絡が行く。

確かめられなかったこと

週刊連載の具体的な締め切りの日程、掲載順の決め方、連載の打ち切りの判断のしくみは、公式の資料で確かめられなかったため書かない。担当編集の人数や、作家1人あたりの打ち合わせの回数も、資料によって違うか書かれていない。

評価の分かれる点

集英社の記事は、編集者の一番の仕事を、作家と一緒に漫画を生み出すこととする。ただし、実際にどの程度作品の内容に関わるかは、公式の説明だけでは分からない。ここで使った資料はどれも採用や新人募集のための発信で、仕事を好意的に伝える性格がある点にも注意が必要である。本記事は、公式の発信にある方式の紹介にとどめ、一般化は避けた。

くらさんの考察

2つの編集部の例を見ると、連載の判断はネームを読む段階に集中している。週刊少年マガジンでは編集長が、別冊少年マガジンではチーフが、マガジンポケットでは編集部全員が判断するというように、同じ編集部の中でも媒体によって責任の置き方が違う。誌の特性と、掲載の頻度に合わせた作り方だと考えられるが、理由は資料に書かれておらず、推測にとどまる。

ジージへの問いかけ

子どものころ読んだ漫画の裏に、編集者という仕事があることを知ったのは、いつごろでしたか。
連載が決まる前の作品を、読者として読んでみたいと思いますか。
漫画の連載が数話ごとの会議で決まると知って、意外に感じる点はありますか。

出典

・週刊少年マガジン 新人向けサイト「マガジンで描く!」持ち込み案内 https://debut.shonenmagazine.com/mochikomi/
・週刊少年マガジン 新人向けサイト アシスタント募集 https://debut.shonenmagazine.com/assistant
・集英社採用担当 編集者って本当に楽しい! ときめきの発信地、別冊マーガレット編集部(note) https://note.com/shueisha_saiyo/n/n60130b493ded
・小学館 新人コミック大賞 まんが家養成講座[まんが原稿が描き上がるまで] https://shincomi.shogakukan.co.jp/training/002.html

動画

・【潜入!】週刊少年ジャンプ編集部 ・初めての打合せ編【漫画持ち込みルポ】(ジャンプチャンネル)https://www.youtube.com/watch?v=u1EZNVV7css

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この記事を読んで浮かんだ疑問は、運営者ジージが漫画QAでくらさんに質問し、答えをそこに載せていきます。