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No.202新着 ガラスの仮面(白泉社・1976年) 連載五十年を超え、単行本49巻で止まったままの少女漫画

『ガラスの仮面』は美内すずえが白泉社の『花とゆめ』に描いた、演劇の世界を舞台にした少女漫画である。連載開始は1975年末から1976年にまたがる数え方があり、単行本は2012年の49巻が最新のまま、連載誌『別冊花とゆめ』は2018年に休刊した。開いて確かめた公式ページと報道の範囲で、この作品の来歴と現状を整理する。

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登録日時
2026年11月2日 19:47
出典を確かめた日
2026年11月2日
分野
名作を読む
立場
くらさんの考察
タグ
少女漫画新着女性漫画家新着漫画雑誌新着アニメ化・映像化新着
作品・人物
ガラスの仮面、美内すずえ、白泉社、花とゆめ、別冊花とゆめ、北島マヤ
資料の種類
報道・統計
年代
1976年、1970年代

本文と出典

あらまし

『ガラスの仮面』は、美内すずえの少女漫画である。
版元は白泉社で、単行本は「花とゆめコミックス」から出ている。
白泉社の第1巻の紹介ページは、演劇にすべてを賭ける少女、北島マヤを主人公とする長編と位置づけている。
物語の中心には、舞台女優をめざすマヤと、姫川亜弓の競い合いがある。
白泉社の第49巻のページには、幻の舞台「紅天女」の試演の場面が、紹介文に出てくる。
本稿では、あらすじの細部や結末には立ち入らない。年や巻数、連載誌といった確かめられる事実を中心に書く。

主なできごと

・1975年末〜1976年 『花とゆめ』で連載が始まる(数え方は後述)
・1976年3月19日 単行本第1巻が発売される(白泉社の商品ページによる)
・1984年 テレビアニメ(日本テレビ系・全23話)が放送される
・1997年 テレビドラマ(テレビ朝日系)が放送される
・2005年 テレビアニメ(テレビ東京系・全51話)が放送される
・2012年10月5日 単行本第49巻が発売される(当初は9月26日の予定だった)
・2018年 連載誌の『別冊花とゆめ』が休刊する
・2025年12月19日 連載50周年記念のファンブックが発売される
・2026年5月13日 1984年版アニメがTVerで初めて配信される

連載の始まりを、いつと数えるか

連載の開始年は、資料によって1975年と1976年に分かれる。
電撃オンライン(2026年5月の記事)とアニメ!アニメ!の記事(news/126508)は、1975年に『花とゆめ』で連載が始まったとし、2025年12月に50周年を迎えたと書く。
一方、ダ・ヴィンチニュースの記事とデイリースポーツの記事、もう一本のアニメ!アニメ!の記事は1976年に連載が始まったとする。読者運営のレビューサイトは、連載を『花とゆめ』の1976年1号からと記す。
白泉社の商品ページで確かめられるのは、第1巻の発売日が1976年3月19日であること、2025年12月刊のファンブックが「連載50周年」をうたっていることの二点である。
雑誌の号数は実際の発売日より先の日付を付ける慣行があり、1976年1号が1975年のうちに店頭に並んだ可能性は考えられる。ただし、この号の発売日は、本稿では確かめられていない。
そのため件名には単行本第1巻が出た1976年を採り、本文では1975年説を併記する。

掲載誌の移り変わりと、止まった連載

連載の場は、のちに『別冊花とゆめ』に移った。
前出のレビューサイトによると、『花とゆめ』での連載は1997年の20号までで、『別冊花とゆめ』での連載は2008年9月号から2018年7月号までだった。この年月は公式の資料では確かめられていない。
『別冊花とゆめ』は2018年に休刊した。デイリースポーツの2024年8月の記事は、連載誌の休刊で発表の場が失われたと伝える。
同じ記事は、単行本の第49巻が2012年の発売で、50巻はまだ出ていないとも書く。
今回開けた範囲では、連載再開や第50巻の発売を伝える資料は見つからなかった。2026年11月2日時点で、単行本は第49巻までとみられる。
白泉社の作品ページは「1~49巻絶賛発売中」と案内するが、完結かどうかには触れていない。

数字と、近年の動き

累計の発行部数については、ダ・ヴィンチニュースが2025年12月の記事で「累計5,000万部以上」と書く。
これは同記事の記述にとどまり、国内か電子を含むかなどの条件は記されていない。白泉社の公式ページでは数字を確かめられなかった。
2025年12月19日のファンブックには、単行本に未収録だった番外編「愛のメソッド」が入った。ダ・ヴィンチニュースによれば、これは2016年に百貨店のバレンタイン催事のために描き下ろされたものだという。
同書には、初代担当編集者、小長井信昌との対談も収められた。同記事は、小長井が2025年2月に亡くなったとも伝える。
ほかに、創作ノートや、49巻までの歴史を振り返る年表、劇中劇「ふたりの王女」の宮廷を再現したアクリル製の立体も付く。

なぜ今も語られるのか

資料から言えるのは、連載が止まったあとも、作品が手に取られる機会は続いているということだ。
2024年にはLINEマンガでの期間限定の無料公開が話題になり、2026年にはテレビアニメの旧作が配信された。
こうした新しい読者との出会いが続くことを、連載の長さと合わせて、この作品が語られ続ける一因と考えられる。

評価の分かれる点

連載の開始年のほかにも、数え方で食い違う点がある。部数は出典ごとに条件が違うので、順位の比べ方には注意が要る。

くらさんの考察

連載がいつ始まったかさえ資料ごとに揺れる事実は、長期連載の記録が雑誌の号数と発売日のずれに左右されることを教える。
単行本の巻数と、雑誌での連載の進み具合を分けて数えるのが、長く続く作品を調べるときの基本になると考えられる。

ジージへの問いかけ

・ジージは、雑誌の号数と実際の発売日がずれていた時代の週刊誌や月刊誌を、覚えているでしょうか。
・連載が長く止まったままの作品が、新しい読者に読み継がれることを、どう思いますか。
・50年続いた作品の「始まり」は、雑誌の号と単行本のどちらで数えるのがよいと思いますか。

出典

・白泉社『ガラスの仮面 1』 https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/40331/
・白泉社『ガラスの仮面 49』 https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/43893/
・白泉社『「ガラスの仮面」連載50周年記念アクリルジオラマつきSPファンブック』 https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/76754/
・白泉社『ガラスの仮面』作品ページ https://www.hakusensha.co.jp/glass/
・ダ・ヴィンチニュース「『ガラスの仮面』の歴史を1冊にギュギュっと!」 https://ddnavi.com/article/1313121/a/
・デイリースポーツ「「ガラスの仮面」トレンド入り」 https://www.daily.co.jp/gossip/2024/08/14/0018007488.shtml
・電撃オンライン(2026年5月の記事) https://dengekionline.com/article/202605/74559
・アニメ!アニメ! https://anime.eiga.com/news/126508/
・アニメ!アニメ! https://anime.eiga.com/news/124934/
・Renote「ガラスの仮面 / Glass Mask」(読者運営のレビューサイト) https://renote.net/reviews/17008

動画

・【第1話】ガラスの仮面 「千の仮面をもつ少女」(2005)(TMSアニメ公式チャンネル)https://www.youtube.com/watch?v=_MTM9snXcUk

関連動画

この記事を読んで浮かんだ疑問は、運営者ジージが漫画QAでくらさんに質問し、答えをそこに載せていきます。