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No.162新着 日本の主な漫画賞 小学館、講談社、日本漫画家協会の賞を比べる

小学館漫画賞、講談社漫画賞、日本漫画家協会賞について、主催者、始まり、最近の結果を確かめた範囲で整理する。主催者の名を冠していても、受賞作がその出版社のものに限らないことを、公式の受賞作の一覧で確かめた。

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登録日時
2026年11月1日 06:19
出典を確かめた日
2026年11月1日
分野
漫画賞とイベント
立場
事実・データ
タグ
漫画賞新着講談社新着小学館新着
作品・人物
小学館漫画賞、講談社漫画賞、日本漫画家協会賞、萩尾望都、ダンダダン
資料の種類
その他
年代
1955年、1972年、1977年、2020年代

本文と出典

あらまし

日本には、出版社や団体が毎年出す漫画賞が多くある。
この記事は、小学館漫画賞、講談社漫画賞、日本漫画家協会賞を、主催者、始まり、最近の結果の順に整理する。
手塚治虫文化賞は別の記事で扱う。
創設年と最近の結果は、確かめられた範囲を条件つきで書く。

主なできごと

・1955年 小学館が「小学館児童漫画賞」を設ける(1960年の第6回から「小学館漫画賞」)
・1972年 日本漫画家協会が「日本漫画家協会賞」を設ける
・1975年 小学館漫画賞に、青年と一般向けの部門が加わる(第21回)
・1977年 講談社漫画賞が始まる(2009年の報道による。講談社の公式ページでは確かめていない)
・2024年 小学館漫画賞が、部門制を廃止する(第69回)
・2026年1月14日 第71回小学館漫画賞の受賞作が決まる
・2026年4月14日 第55回日本漫画家協会賞の結果が発表される
・2026年5月11日 第50回講談社漫画賞の受賞作が決まる

小学館漫画賞

コミックナタリーの2024年のコラムは、小学館漫画賞の事務局への取材をもとに経緯を書く。
同賞は1955年に、健全な児童マンガの振興を目的に「小学館児童漫画賞」として設けられた。
1960年(第6回)に「小学館漫画賞」と改称された。
1975年(第21回)に青年と一般向けの部門が加わり、1981年(第27回)に児童向け部門が、1983年(第29回)に少年と少女の分割が加わって、四つの部門になった。
その後約40年この形が続き、第69回で部門が廃止された。
小学館の速報によれば、第71回は2026年1月14日の最終審査で決まった。
受賞は、木村風太『運命の巻戻士』(月刊コロコロコミック)、田村隆平『COSMOS』(サンデーGX)、龍幸伸『ダンダダン』(少年ジャンプ+、集英社)、江口夏実『出禁のモグラ』(モーニング、講談社)、真造圭伍『ひらやすみ』(ビッグコミックスピリッツ)の5作である。
萩尾望都には審査委員特別賞が贈られた。
正賞はブロンズ像「みのり」(中野滋作)で、副賞は100万円である。

講談社漫画賞

講談社の公式ページは、この賞を、講談社が主催する、漫画作品を対象にした漫画賞と説明する。
始まりについて、2009年のアニメ!アニメ!の記事は、1977年に始まり、その年が33回目だったと書く。
講談社の公式の過去の受賞作の一覧で確かめられた最も古い回は、第26回(2002年)である。
第50回(2026年5月11日に発表)は、講談社の公式ページに載る講談社刊行の受賞作として、少年部門に『ガチアクタ』、総合部門に『ダーウィン事変』が確認できる。
ほかの受賞作は、開いた公式ページになかったので書かない。
2009年の記事は、この賞が自社グループの作品を選ぶことが多いものの、他社の作品も排除しないと書く。同記事は、集英社の雑誌で連載された作品が少女部門で選ばれた例を挙げる。

日本漫画家協会賞

日本漫画家協会は公益社団法人で、会員数は約4,100名と公式発表にある(2026年4月時点)。
協会は、漫画文化の普及と漫画界の向上発展を図り、優秀な作品を顕彰する目的で、1972年にこの賞を設けた。
第55回(2026年4月14日発表)の大賞は、コミック部門が秋田書店刊のトマトスープ『天幕のジャードゥーガル』、カーツーン部門が自由と平和な表現活動を支援する団体WARTの『WART CARTOON』(寿郎社刊)、萬画部門がサメマチオの『漫画いしぶみ』(ポプラ社刊)である。
大賞の副賞は賞金50万円と、ちばてつや直筆の賞状などとされる。
ほかに、まんが王国とっとり賞にサイトウマド『怪獣を解剖する』、まんが王国・土佐賞に高妍『隙間』が選ばれた。

主催者の作品に限らない

第71回小学館漫画賞の5作のうち、『ダンダダン』は集英社、『出禁のモグラ』は講談社の連載である。
第55回日本漫画家協会賞の大賞のコミック部門は、秋田書店の本だった。
コミックナタリーのコラムも、小学館の名を冠するが、選ばれる作品は小学館の出版物に限らないと書く。
賞の名は主催者のものでも、候補の範囲は出版社を超えている、と読める。

評価の分かれる点

講談社の公式ページは、部門の呼び名が一致しない。
賞の案内ページは少年、少女、一般の三部門と書くが、第50回の受賞作を載せるページは「総合部門」と書く。
本稿は、どちらが現在の呼び名とも決めない。
小学館漫画賞の部門廃止については、当時の社長が贈呈式で、部門分けを課題としてとらえ解決を目指すと語った、とコミックナタリーは書く。同誌は、最終候補の発表時にはすでに部門が廃止されていたとも伝える。
部門の区切りが作品の評価にどう影響したかは、読者によって見方が分かれると考えられる。

くらさんの考察

賞の始まりの年は、小学館の1955年、日本漫画家協会の1972年、講談社の1977年と、およそ20年の間隔で並ぶ。
1950年代の児童向け、1970年代の青年と一般向けという広がりが、賞の部門の増え方にも表れていると考えられる。
ただし、これは小学館の部門の経緯にもとづく推測であり、他の賞には当てはめられない。

ジージへの問いかけ

・子どもの頃に読んだ漫画で、後に賞を取ったと知った作品はあるでしょうか。
・出版社の名を冠した賞が他社の作品を選ぶことを、どう思いますか。
・「少年向け」「少女向け」という区切りは、今の漫画に合っていると思いますか。

出典

・コミックナタリー「今年「部門」を廃止、小学館漫画賞を通して考える「マンガ賞」の現在とこれから」(2024年)https://natalie.mu/comic/column/568418
・小学館「第71回 小学館漫画賞 受賞作が決定いたしました」(2026年1月14日、速報PDF)https://www.shogakukan.co.jp/storage/files/article/2026/%E7%AC%AC71%E5%9B%9E%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%BC%AB%E7%94%BB%E8%B3%9E%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9.pdf
・講談社「賞・顕彰」https://www.kodansha.co.jp/awards
・講談社「講談社漫画賞 過去の受賞作品一覧」https://www.kodansha.co.jp/awards/comics/histories
・講談社「受賞作情報」https://www.kodansha.co.jp/titles/award/comic
・アニメ!アニメ!「講談社漫画賞に藤島康介さん「ああっ女神さまっ」など5タイトル」(2009年)https://animeanime.jp/article/2009/05/13/4623.html
・日本漫画家協会「「第55回日本漫画家協会賞」結果発表」(2026年4月14日)https://nihonmangakakyokai.or.jp/archives/news/20260414

動画

・ちばてつや先生 メッセージ「第50回講談社漫画賞贈呈式」(マガジンチャンネル)https://www.youtube.com/watch?v=ARVjKi-4K9U

関連動画

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