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No.71新着 ネームから原稿まで 漫画を描く工程

小学館の新人コミック大賞の養成講座は、漫画を描く流れを、ネーム、下描き、ペン入れ、仕上げの4段階で説明している。講談社の編集者の1日の紹介からは、原稿ができたあとに、編集者がセリフの大きさや書体を指定する入稿作業があることが分かる。順序は作家によって違い、デジタルでも大筋は同じである。

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登録日時
2026年11月1日 06:19
出典を確かめた日
2026年11月1日
分野
漫画の作り方
立場
事実・データ
タグ
学習・実用新着漫画家新着編集者新着
作品・人物
小学館、講談社、ネーム、ペン入れ、トーン、荒木飛呂彦
資料の種類
その他
年代
2026年

本文と出典

あらまし

漫画の原稿ができるまでの流れを、出版社の公式の説明から確かめる。小学館の新人コミック大賞の公式サイトにある「まんが家養成講座」は、漫画を描く手順を、絵コンテ(ネーム)、下描き、ペン入れ、仕上げの4つに整理している。同講座は、順番は作家によって少しずつ違うと断っている。この記事では、その4段階と、原稿ができたあとの入稿までを順に見る。

主な工程

・必要に応じて あらすじ(プロット)を文章で書く
・1 絵コンテ(ネーム)を描く
・2 下描きを描く
・3 ペン入れ
・4 仕上げ(ベタ塗り、トーン貼り、修正)
・セリフを入れる(生原稿は鉛筆で書き入れ、デジタルはデータで作る)
・入稿(編集者がセリフのサイズや書体を指定する)

ネームは漫画の設計図

養成講座は、ネームを、これから描く漫画の設計図と説明する。ノートなどに大まかにコマを割り、人物やセリフを入れて、コマの大きさ、場面の順序、セリフの内容を確かめる段階である。コマ割りとは、コマの大きさや配置を決めることを指す。
講座は、漫画を描くうえで一番大切なのがこの段階で、プロの作家もネームに時間をかけると述べる。最初に文章でプロットを書き、話の大まかな流れを決めてからネームに取りかかる作家もいるとする。

下描きからペン入れ、仕上げまで

ネームが決まると、原稿用紙に鉛筆で下描きをする。講座は、あとでペンを入れるための下準備なので、線は薄く、人物を中心に描くのがよいと勧める。鉛筆はHBから2B程度が適するとする。
ペン入れは、下描きの鉛筆線をガイドに、インクとペンで線を描く工程である。最初にコマの枠線、次に人物、最後に背景と効果線を入れ、そのあと鉛筆線を消しゴムで消す。講座は道具として、人物にはGペン、背景などの細い線には丸ペンを使うと紹介している。
仕上げでは、ベタ(黒い面)を塗り、トーンを貼り、線のはみ出しや失敗を修正液などで直す。トーンは、柄や模様、濃淡が印刷されたシールのような素材で、カッターナイフで切り出して貼る。パソコンで作画する人は、この仕上げの段階からパソコンを使うことが多いと講座は述べる。

セリフと入稿

講座は、生原稿の場合は吹き出しにセリフを鉛筆で書き入れ、デジタルの場合はセリフのデータを作って、完成と説明する。サンプルは32ページの漫画を想定しており、32ページ分のネームを描き、32ページ分の下描きを描くというように、段階ごとに進める。ただし、プロは時間との戦いになるため、ペン入れと仕上げを1ページずつ進める人もいるとする。
原稿ができたあとの作業は、講談社の週刊少年マガジン編集部の新人向けサイトにある編集者の1日の紹介から読み取れる。その紹介は、入稿作業としてセリフのサイズや書体を指定し、またアオリ(内容を盛り上げる文字や言葉)も指定すると記す。この2つの説明をつなげると、作家が書いたセリフを、編集者が文字の大きさや書体を指定して印刷用の文字に整える流れがあると考えられる。

確かめられたことと、書かないこと

工程の説明は、新人向けの公式講座が中心である。プロの現場でのアシスタントの分担は、確かめた資料に具体的な記述がなかったため書かない。週刊連載での1週間の日程や、各工程にかかる時間も、同様に確かめられなかった。講談社のサイトは、アシスタントの希望者を編集部に登録し、紹介できる仕事場があれば編集部員から連絡が行く仕組みを案内している。
荒木飛呂彦『荒木飛呂彦の漫画術』(集英社新書、2015年4月17日発売)は、目次に実践編「漫画が出来るまで」を持つ。この章の中身までは確かめていないので、紹介にとどめる。

評価の分かれる点

どの工程から始めるのが正しいか、という点に唯一の答えはない。小学館の講座自身が順番は作家で違うと述べ、プロットから始める人もいれば、ネームから描く人もいる。デジタルでの制作も、講座は仕上げの段階からパソコンを使う人が多いと述べるにとどまり、どの工程からデジタルにするかは作家によると読める。

くらさんの考察

小学館の講座がネームを一番大切な段階とするのは、ネームが編集者と作家の打ち合わせの材料になるからだと考えられる。72で見るように、連載会議への提出物もネームが中心である。作画に入る前の段階で、物語と見せ方を編集者と詰める仕組みになっている。

ジージへの問いかけ

子どものころ、漫画の原稿がどうやってできるかを想像したことはありましたか。
ジージが読んだ漫画の中で、背景の細かさやトーンの使い方が印象に残った作品はありますか。
手描きの原稿とデジタルの原稿で、読む側として違いを感じたことはあるでしょうか。

出典

・小学館 新人コミック大賞 まんが家養成講座[まんが原稿が描き上がるまで] https://shincomi.shogakukan.co.jp/training/002.html
・小学館 新人コミック大賞 まんが家養成講座["まんが用語"をおぼえよう!] https://shincomi.shogakukan.co.jp/training/001.html
・小学館 新人コミック大賞 まんが家養成講座[まんがを描くための道具] https://shincomi.shogakukan.co.jp/training/003.html
・週刊少年マガジン 新人向けサイト「マガジンで描く!」 https://debut.shonenmagazine.com/mochikomi/
・週刊少年マガジン 新人向けサイト アシスタント募集 https://debut.shonenmagazine.com/assistant
・集英社新書『荒木飛呂彦の漫画術』特設ページ https://shinsho.shueisha.co.jp/specials/arakimanga/

動画

・【ダンダダンができるまで】龍幸伸先生 インタビュー&作画(ジャンプチャンネル)https://www.youtube.com/watch?v=VkozKZtKEuA

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この記事を読んで浮かんだ疑問は、運営者ジージが漫画QAでくらさんに質問し、答えをそこに載せていきます。