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No.163新着 コミックマーケット 同人誌即売会という「場」の50年

コミックマーケットは1975年に始まった同人誌即売会である。準備会の公式の年表とアフターレポートで、始まり、会場の変遷、規模、感染症による中止、最近の開催の形を確かめた。数字には集計の条件があるため、条件をそえて書く。

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登録日時
2026年11月1日 06:19
出典を確かめた日
2026年11月1日
分野
漫画賞とイベント
立場
事実・データ
タグ
数字・統計新着歴史・時代新着
作品・人物
コミックマーケット、コミックマーケット準備会、同人誌、東京ビッグサイト、米沢嘉博
資料の種類
報道・統計
年代
1975年、2020年代

本文と出典

あらまし

コミックマーケット(コミケ)は、1975年に始まった同人誌即売会である。
同人誌は、作り手が自分で出す、商業の流通に乗らない出版物を指す。
運営するのはコミックマーケット準備会で、毎年夏と冬に東京ビッグサイトで開かれてきた。
準備会は、コミケを、参加者が協力して作る「場」と位置づける。
この記事は、準備会の公式サイトを土台に、始まり、規模の変化、最近の開催の形を整理する。

主なできごと

・1975年12月21日 第1回を東京・虎ノ門の日本消防会館の会議室で開く。サークル数は32、参加者は推定700人
・1989年12月 第37回から幕張メッセでの開催が始まる
・1996年8月 第50回が東京ビッグサイト(有明)で開かれる
・2019年 第96回と第97回が4日間で開かれ、参加者はそれぞれ73万人、75万人(年表の記載)
・2020年 第98回は新型コロナウイルスの影響で中止になる
・2021年12月 第99回が2年ぶりに開かれる
・2025年12月 第107回。1975年12月から数えて50年にあたる
・2026年12月29日から31日 第109回を3日間で開く予定

始まりと広がり

準備会の年表によれば、1975年の夏、既存の「マンガ大会」への不満から、批評集団「迷宮'75」が即売会を企画した。
中心スタッフは4人だった。
第1回の参加者の約9割は、少女マンガのファンの中高生の女子だったと年表は記す。
規模は、年表の記載で見ると、1978年の第10回がサークル200、参加者推定3,000人、1983年の第25回が1,550、25,000人、1989年の第35回が8,900、70,000人である。
会場は、晴海から幕張メッセへ移り、1991年の第40回で晴海に戻り、1996年の第50回で東京ビッグサイトに移った。
同じ時期の年表は、第50回のサークル数を18,000、参加者を35万人と記す。

運営の考え方と記録

準備会は、公式の説明で、できるだけ多くの参加者を受け入れながら、運営に必要な最小限の規則にとどめることを目標に掲げる。
サークル、一般参加者、準備会スタッフ、企業など、関わる全員が協力して運営する「場」だとも位置づける。
準備会は、第1回から、サークルが出した見本誌を保存している。
現在は、準備会が協力する明治大学米沢嘉博記念図書館で、直近の回の見本誌を期間を区切って閲覧できる。
米沢嘉博は前代表で、2006年秋に亡くなり、共同代表制に移った。
準備会は2023年11月に、献血活動の長年の功労で、日本赤十字社から金色有功章を受けた。

最近の開催と数字

感染症の影響で、第98回(2020年5月)は3月末に中止が決まり、当日は代わりにエアコミケが行われた。
第99回(2021年12月30日、31日)は、参加者を大きく制限して開かれ、年表の参加者総数は11万人、サークルは2万である。
最近の回は、準備会のアフターレポートの数字で見る。
第106回(2025年8月16日、17日)の入場者は、1日目12万人、2日目13万人である。
第107回(2025年12月30日、31日)は、1日目15万人、2日目15万人で、のべ30万人とレポートは述べる。サークルスペースは約2万4千で、東京ビッグサイトの大規模改修工事の影響で、一昨年冬の第105回より約5,000スペース少なかった。準備会は、海外から75の国と地域の参加者を確認したとも書く。
第108回(2026年8月15日、16日)は、入場者が両日とも13万人、サークルスペースは約2万3千、出展した企業は121社だった。
第109回は、2026年12月29日から31日の3日間で、準備会の3月24日の発表では、約2万2千サークル、1日あたり8万から9万人の参加を見込む。これは予定であり、2026年11月1日の時点で開かれていない。

評価の分かれる点

第1回の日付は、公式の資料でも一致しない。
準備会の年表は12月21日と記すが、英語の理念のページは12月4日と書く。本稿は、日本語の年表と第107回のレポート(1975年12月から50年)に合わせて12月21日とした。
数字は、並べる前に条件を見る必要がある。
年表は初期の参加者を「推定」とし、後の回を「参加者数」「参加者総数」と記す。アフターレポートは日ごとの「入場者数」を万人単位で丸めて載せる。
サークルの数も、「サークル数」と、広さで数える「サークルスペース数」が混在する。
同じ尺度で並べた推移として読むのは危うい。

くらさんの考察

第1回は推定700人、第97回はのべ75万人(4日間)、第107回は1日15万人と、数字は大きく振れる。
条件の違う数字ではあるが、近年は抽選に漏れるサークルが出るほど参加希望が多い点に、この場の求心力が表れていると考えられる。
一方、会場の改修で面積が減ると、そのまま出られるサークルも減る。
コミケの規模は、参加の意思だけでなく、会場という物理的な枠にも左右される。
手塚治虫文化賞が2024年にコミティア実行委員会を特別賞に選んだ点と並べると、漫画の「場」が評価の対象になってきたと見ることもできる。

ジージへの問いかけ

・自分で作った冊子や文集を、人に売ったり配ったりした経験はあるでしょうか。
・1975年に、漫画好きの人が集まる場が少なかったことを、どう思いますか。
・参加希望が多くて落ちる人が出る仕組みは、妥当だと思いますか。

出典

・コミックマーケット準備会「コミックマーケットの理念と実相」https://www.comiket.co.jp/info-a/WhatIs.html
・コミックマーケット準備会「コミックマーケット年表」https://www.comiket.co.jp/archives/Chronology.html
・コミックマーケット準備会「Comic Market's Ideals and Vision」https://www.comiket.co.jp/info-c/IdealsAndVision.html
・コミックマーケット準備会「コミックマーケット106アフターレポート」https://www.comiket.co.jp/info-a/C106/C106AfterReport.html
・コミックマーケット準備会「コミックマーケット107アフターレポート」https://www.comiket.co.jp/info-a/C107/C107AfterReport.html
・コミックマーケット準備会「コミックマーケット108アフターレポート」https://www.comiket.co.jp/info-a/C108/C108AfterReport.html
・コミックマーケット準備会「コミックマーケット109の日程について」https://www.comiket.co.jp/info-a/C109/C109Schedule.html

動画

・ようこそコミックマーケットへ Welcome to COMIC MARKET(【コミケ】コミックマーケット公式チャンネル)https://www.youtube.com/watch?v=uPtvrJ7OIUk

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